RMT (リアルマネートレード) オンラインゲーム通貨売買の専門サイトRMTS RMT (リアルマネートレード) オンラインゲーム通貨売買の専門サイトRMTS
ホームページ 会員登録について 利用方法 お支払方法 Q&A お問い合わせ サイトマップ お気に入り追加
  • RMTSで取り扱い中のゲーム一覧
  • ゲーム インフォメーション
アイオンRMT小説:翼の陥穽

硬い声でそう告げたのち、厳しい表情でくるりときびすを返すなのたんの背を見送って、アイオン RMT総司令官タラニスは重い溜息をついた。
「のう、どう思う? サクミス」
「今回の一件ですか」
「敗北は致し方ない。魔族が守りきったのではなく、龍族の手に落ちたことで、むしろ次への一歩がつながったともいえる。だが、問題はそこではない。突然翼が動かなくなったなどと・・・果たしてそんなことがあるものだろうか」
 サクミスは首をかしげた。

アイオンRMT小説:翼の陥穽
「これまでそんな話は聞いたことがないです」
「あー、俺のところも同じです、総司令官」
 横からアスカロンが口を挟む。
「これは、ありえない事態かと」
「・・・そうであろうな。なのたんの報告によれば、翼が動かなくなったのはすべてのディーヴァではない。ディーヴァの中でも比較的階級の低い、アイオン RMT若手層のディーヴァ、それも、装備していた翼に共通点があるらしいとのことだ」
 言いながら、タラニスは一対の翼を取り出した。
 ちょっと小ぶりのレジェンドグレード翼、左右の羽の色に違いがあり、見た目には目新しい。よく見えるように翼を掲げると、翼は自らの力でぱたぱたと羽ばたいた。
 サクミスが感心したように声を上げる。
「ほう、すばらしい翼ですね。翼の進歩は目を見張るものがある」
「総司令官、これは・・・?」
「今回の要塞戦で、落下したディーヴァが装備していたものだ。・・・よくできた翼だ。一見、おかしなところはどこにもない。だが、ひとつ疑問点がある」
「疑問点?」
「そうだ。エリュシオンの羽根の調律師に確認したのだが、彼はこんな翼を見たことはないという。当然のことながら、売ったこともないと。ならば、これを装備していたディーヴァは、いったいこの翼をどこで手に入れたのだ?」
「・・・・・」
「もうひとつおかしな点がある」
 サクミスとアスカロンはタラニスを見た。アイオン RMT 最安値何の見どころたっぷりの
「なのたんの報告によれば、落下したディーヴァは天族にも魔族にもいたという。
・・・天族と魔族の飛行の原理は同じだ。同じ翼を装備できることは、ルドラストームウィングの一件でも実証済みではある。だが、それとこれとは話が違う。何ゆえ同時期に、両種族で、特定の階級にこの翼を装備する者が現れたのだ。誰かが意図的にこの翼を広めた恐れはないか? 偶然ならば問題ない・・・だがそこに、何らかの意思を感じるのはわたしだけであろうか?」
 タラニスの言葉に、サクミスは腕組みをして深く考え込む様子だ。
 反対にアスカロンは即座に答えた。
「至急、誰かに調査させるべきです」
「うむ・・・」
「問題は誰に調査させるかですが」
 サクミスがタラニスの顔を見ながら、遠慮がちに提案した。
「最初からこの一件に関わっているかたです。なのたんではどうでしょう?」
「いや・・・なのたんには既に次の要塞戦への準備に入ってもらっておる。調査と言っても、正直なところ、雲をつかむような話だからな。これ以上の負担は荷が重いだろう」
「ではどなたに・・・」
 ううむ、と考え込むタラニス。
 と、周囲を眺めていたアスカロンがふいに何かを見つけたような顔になった。
「あれにやらせましょう」
 言いながらつかつかと広場を横切る。テミノン拠点の広場には、要塞戦終了後の賑わいのまま、大勢の人がたむろしていた。目的の人物のところへまっすぐたどり着き、そのまま声をかける。
 ―――アスカロンの視線の先にいたのは。
「夢路」
「・・・はい?」
「総司令官がお呼びだ。・・・特別に、アイオン RMT頼みたいことがあると。今すぐ来れるな?」
 きょとんとする夢路に、アスカロンはタラニスの元へ急ぐよう、再度繰り返した。
 有無を言わさぬ口調であった。


 ◆◇◆ 〇 ◆◇◆


「・・・で、引き受けてきたの?」
「うんー」
 あのあとタラニス総司令官の下へ赴き、とりあえずの概要を教えてもらった夢路。
 自らが副指揮として参加した要塞戦で、目の前で起こった異変である。それだけに夢路が概要を飲み込むのはたいへん早かった。その意味では、アスカロンの人選も間違っていなかったといえるであろう。
 タラニスから問題の翼を受け取って、首都エリュシオンへと帰ってきた彼女が最初にしたことは、所属する《ほろよい》レギオンのみんなに相談することであった。
「総司令官からも、人手がいるだろうから、レギオンの人に助けてもらえって」
「そっか〜」
 夢路の所属する《ほろよい》レギオンは総勢三十名弱の小さなレギオンである。
 軍団長はフェイタン、レベル五十五スペルウィング。もともとはフェイタンの倉庫から始まったレギオンだが、軍団長ののほほんとした人柄に惹かれてぽつぽつと人が集まり、最近ではいつでも誰かしら活動している人のいるレギオンとなっている。
 ちなみに《ほろよい》の命名はフェイタンの酒好きから。集まったメンバーも無類の酒好きが多く、レギオン単位で活動する際にも《ほろよい》状態の人が多い。・・・とは余談であるが。
「とりあえずその翼、見てみたいな」
 夢路のレギオンチャットに対し、興味を見せたのはトリンシア。レギオンチャットの便利なところはその場にいなくてもメンバー同士の意思の疎通が図れるところだが、翼を見せるとなると、さすがに集まらざるを得ない。
「じゃ、いったんどっかに集まろうか。カイジネル神殿ではどう?」
 夢路の提案に
「「了解!」」
 現在活動しているすべてのメンバーが了解した。


 十分後。
 夢路の待ち受けるカイジネル神殿に集まってきたのは、次のようなメンバーであった。
 まず、真っ先にやって来たのは、いち早く翼に興味を持ったトリンシアである。
 ぴかぴか光る二種類の剣を背に差し、アイオン RMT黒に近い青の髪を短く切りそろえた彼女は、前衛をやるにしては小柄な体躯のソードウィングであった。
 彼女は華奢な外見であるが、正義感と独特の倫理観を併せ持つ。面倒なことはキライと言いながら、いつもリーダーを引き受けてくれる、レギオンの大黒柱的存在であった。
 トリンシアが来たあと、次に現れたのはキュアウィングの沙耶であった。
 夢路が見上げるような長身だが、余分な肉がどこにもついていないスレンダーな体型。女性ながらたいへん男気あふれる性格で、夢路はいつも彼女を頼りにしている。
 要塞戦から帰ってきた後、レギオンチャットでずっと夢路の相手をしてくれていたのも彼女であった。沙耶はカイジネル神殿に来るや否や、問題の翼を装備しているトリンシアの横へ行き、あれやこれやと感想を述べ始めた。
 次にカイジネル神殿に現れたのはアフロッチ。《ほろよい》にいる二人のソードウィングのうちのもう一人である。
 沙耶とは対照的にぽっちゃりした体型であるが、女性らしさでは彼女に勝てる者はいない。ていねいな物言いといつも前向きな彼女はほっと場をなごませる力を持っている。
 そして四番目にやって来たのがセレスティア。
 夢路が覚醒してから、最初に知り合ったディーヴァで、一番付き合いは長い。
 面倒見のいい性格で、とてもおしゃれな彼女は大変な衣装持ちである。彼女のコレクションを全部見ると、ちょっとしたファッションショーのようになる。
 セレスティアはスペルウィング。レギオンマスターのフェイタンと職が同じため、狩りに行くといつも元気に木に変えるモンスターの取り合いをしているのがほほえましい。
「みんな来たかな?」
 頃合いを見て夢路がレギオンチャットで確認すると、アイオン RMTいつの間にか後ろに来ていたフェイタンが
「いいよー」
 と返事をした。
 フェイタンはいつもながらの白いテンペル衣装に身を包み、腕組みして立っている。《ほろよい》レギオンののんびりした雰囲気はフェイタンの性格によるところが大きい。
 カイジネル神殿には夢路を含めて六人のメンバーが集まってきていた。いつもなら真っ先に顔を出すはずのウィノナが見当たらない。
「あとうぃのなん?」
「いあ、返事ないよー。寝てるんじゃないかな」
「そっか」
 この場にいない彼女を加えた七人のメンバーが、現在の《ほろよい》レギオンの主な活動メンバーであった。
「そんじゃ、ちょっと説明をしますかー」
 カイジネル神殿に集まれるのはこれで全員、と判断して、夢路は説明を始めた。先ほどの要塞戦の様子と、タラニスに聞いた背景事情の話をざっと繰り返す。
《ほろよい》のメンバーは大人しく静かに聞いていたが、要塞戦の状況を話すにつれて驚いたように声を上げた。
「うっそ」
「なにそれ? 落ちた?」
「トリさん、ちょっと翼を見せて」
 トリンシアが翼を広げる。
 トリンシアの背後に広がる翼は、ルドラストームウィングのような皮膜の翼ではなく、羽毛で形作られた翼。
 特徴的なのは左右の色の違いだ。装備する前の状態では分かりにくいが、装備して広げてみれば色の違いは歴然である。翼の右手側が白みがかった水色、翼の左手側が青みがかったうす紫。形状が初期状態の翼に似ているため、さながら右側が天族の翼、左側が魔族の翼のようにも見える。
 一見ミスマッチな左右の翼をまとめているのは両翼の小雨覆から小翼羽までを覆う羽毛の空色だ。左右対称に翼をふちどり、初列風切へと美しいグラデーションを描いている。
 翼の胴の部分から生じた副翼は本翼のカラーリングと反対で、右側がうす紫、左側が水色。
 思い切り広げればうす紫と水色をなす左右対称の一対の羽根となる。
 サクミスが感嘆したとおり、それは美しい翼であった。
「なんか・・・珍しい羽根だよね?」
「うんー、あんまり見たことがないような」
「でもきれいです」
「ね」
 口々に感想を述べ合う。
「トリさん、装備した感じはどう?」
「うーん・・・別に普通?」
 カイジネル神殿は飛行禁止であるから、飛び回るわけには行かないが、普通に広げたり閉じたりしている分には特に問題がないようだ。
「要塞戦でおかしくなったわけだから、何かおかしくなる原因があると思うんだけど・・・」
「飛んでみないことにはわからん。・・・誰か装備する?」
 トリンシアは翼を外した。レギオンメンバーの手から手へ、翼が渡されてゆく。
 みな、一度は装備してみるものの、そのまま使ってみようという人はいないようだ。結局、翼はぐるっと一回りして夢路の手元に戻ってきた。
「じゃ、私が使ってみるってことでー」
「はーぃ」
 夢路はルドラストームウィングを外して問題の翼を装備した。そのとき、一瞬左側の翼がぴりっと痛んだような気がしたが、はっとしたときには、違和感は既に流れ去っていた。
(きのせいかな)
 首をかしげつつ、話を元に戻す。
「さて、これからどうしよ?」
「アラカどうでしょう」
 にこやかに提案したのはアフロッチだ。
 アラカは龍界に存在するアビス宝物庫である。アラカに狩りに行くのはいいが、夢路には特別な任務を任された責任がある。
「あう アフロッチごめん・・・もうちょっとだけ付き合って?」
「はいーすみません」
「あと何か私たちにできることってある?」
 まとめなおしてくれたのは沙耶だ。考えながら、トリンシアがそれに応える。
「まず聞き取り・・・使ってて落っこちた人の調査・・・入手経路・・・そんなとこじゃね?」
「聞き取りは、手分けしてやればいいよね」
「フレンドさんに聞いてみます」
 手伝いを申し出てくれるみんなに、夢路はにっこりした。
「じゃ、ふた手に分けようか。とりりんとセレス、それからアフロッチ、フレンドさん中心に聞き取りお願い」
「ほい」
「はぁぃ」
「わかりました」
「フェイタンとさやちーと私で、アイオン RMT羽根の調律師さんところへ行こ」
「あい!」
「いこー」

ほかの人気ゲーム ドラゴンネスト rmt


ゲーム インフォメーション  
RMT
当ホームページに記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の登録商標、もしくは商標です
Copyright c 2008 RMTS.JP